2010年6月19日(土)「しんぶん赤旗」
調査し結果公開せよ
吉井議員が新木山古墳視察
奈良
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日本共産党の吉井英勝衆院議員と奈良県の地方議員らは18日、奈良県広陵町の新木山(にきやま)古墳など馬見古墳群の現状を視察し、奈良県と広陵町の両教育委員会に対し、「新木山古墳は宮内庁と同時調査をし、結果を市民に公開を」と求めました。
新木山古墳は、墳丘が宮内庁の陵墓参考地として学術調査さえ厳しく制限されていますが、周濠(しゅうごう)と外堤は民有地で町が調査しています。
同じ陵墓参考地とされている大阪府堺市の百舌鳥御廟山(もずごびょうやま)古墳は2008年、宮内庁と堺市教育委員会が「同時」調査をし、堺市教委の調査部分については一般公開されています。
吉井議員が3日に提出した質問主意書に対し、宮内庁は今年度、墳丘すそ部に試掘溝を掘る調査をすると答えており、今回の視察、県・町教委への申し入れとなったものです。
吉井議員は「堺市のように、広陵町でも同じように同時調査を」と求めると、県、町教委側は「一体的な調査となるよう宮内庁に申し入れたい。多くの人に見てもらうかは調査の成果がすべて」と答えました。
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