2010年6月19日(土)「しんぶん赤旗」
戦後処理問題の検証を
シベリア抑留 塩川議員が質問主意書
日本共産党の塩川鉄也衆院議員は14日、シベリア抑留問題に関する質問主意書を政府に提出しました。
同主意書は、独自に入手した政府資料をもとに、1980年代にシベリア抑留問題などを検討していた「戦後処理問題懇談会」の問題を取り上げています。
同「懇談会」は戦後処理問題について民間有識者による「公正な検討の場」として設置され、84年に「もはやこれ以上国において措置すべきものはない」という結論を出しています。しかし、今回入手した政府資料は、「懇談会」の設置にあたり、総理府などが参加する「関係各省連絡会」が初めから「パンドラの箱を閉める方向にもっていきたい」と検討方向を示していたことを明らかしています。
質問主意書は、「シベリア特措法」制定という大きな画期を迎えようとしている今こそ、政治と行政は「シベリア抑留問題」にどのように向き合い、かかわってきたのかを真実にもとづき究明することが求められているとして、この事実関係の調査と、政府の戦後処理問題への対応の検証を求めています。