2010年7月8日(木)「しんぶん赤旗」

B型肝炎訴訟 “命の線引き”やめよ

首相官邸前 原告ら抗議


 全国B型肝炎訴訟原告団・弁護団は7日、東京都千代田区の首相官邸前と厚生労働省前、有楽町マリオン前などで、被害患者の切り捨てを内容とした国の「和解案」に抗議する活動を行いました。

 原告団代表の谷口三枝子さんは「国は母子手帳に代わる確かな証拠をもってこいと言っています。集団予防接種をうけて50年、60年が過ぎていてそんなものがあるはずがありません」と批判。「原告のなかには命の灯火(ともしび)が消えようとしている人がいます。国の冷酷無比は許されません」と訴えました。

 首相官邸前では、新潟訴訟原告の女性(45)が「昔、薬害エイズの被害者に(菅首相が)謝罪したシーンを忘れられません。40代の私ですが、何歳まで生きられるのか? 人並みの天寿を全うしたい」と語りました。

 東京訴訟原告の田中義信さんは「私は医師から『すぐに手術しなければ8月まで生きられません』と告げられました。その8月が来ようとしています。国の案は50メートルも高い塀を作り立ちはだかるものです。命の線引きは絶対に許しません。私たちは必ず勝利します」と決意を述べました。

 原告団・弁護団は、同日、菅首相との面談を求める要請書を提出しました。





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