2010年7月13日(火)「しんぶん赤旗」
沖縄基地
米と本腰の交渉を
テレ朝系番組で穀田氏
日本共産党の穀田恵二国対委員長は12日未明のテレビ朝日系番組「選挙ステーション2010」に出演し、参院選の結果や普天間基地問題、国会運営のあり方について各党議員らと討論しました。
このなかで普天間基地問題をどう解決するかが議論となり、穀田氏は無条件撤去を求めてアメリカと本腰を入れて交渉すべきだと主張。「(戦中の)1945年4月に米軍が占領してできた基地であり、ハーグ陸戦法規からいえば返すのが当たり前だ」と力説しました。
民主党の東祥三衆院議員は「沖縄に基地を置くことで日本全体が守られている」などと発言。穀田氏は、沖縄県民の74%が「無条件撤去」「国外への移転」を求めているとの世論調査結果をあげ、「県民の意思は圧倒的だ。県議会も県知事も『県内移設』はだめだといっている。アメリカも地元合意が必要だといっているが、(『県内移設』では)地元合意は絶対にえられない」と強調しました。
また、消費税率を上げない場合の財源問題について穀田氏は(1)5兆円に上る軍事費の削減(2)東京外郭環状道路などムダな公共事業の削減(3)政党助成金の撤廃―を主張しました。
菅政権が発足後に国会で予算委員会質疑を行わず国民に争点を明らかにしないまま参院選に突入したことも批判の的となり、穀田氏は与党側が衆参1日ずつ予算委員会を開くという自らの提案すらほごにした経過を詳しく説明しました。民主党の小宮山洋子衆院議員は「国会運営が乱暴だったことは反省する必要がある」と述べざるをえませんでした。
最後に穀田氏は「論議をきちっとするのは国会の最低限の仕事だ」と強調。労働者派遣法の抜本改正が重要な課題だと語りました。