2010年7月20日(火)「しんぶん赤旗」
派遣法抜本改正ぜひ
JMIU大会で運動方針
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全日本金属情報機器労働組合(JMIU)は19日、静岡県伊東市で第44回定期大会を開きました。20日まで。長期目標を展望した「21世紀宣言」の提起から10年の経過を踏まえ、当面では労働者派遣法の抜本改正などをめざす運動方針を提案しました。
あいさつした生熊茂実委員長は参院選結果を受け、「私たちは各政党の議席の増減にとらわれず、いっそう高まる労働者、国民の要求を真正面から受け止めてたたかうことが大事だ」と強調。世論に依拠した要求の実現と国民本位の政治への転換をめざすたたかいを呼びかけました。
生熊氏はまた、今春闘で大企業労組が掲げた定期昇給維持の方針を批判し、「賃上げのたたかいとは、労組がどれだけ労働条件決定に影響力を発揮できたかが本質だ」と指摘。「多くの労働者の支持と世論を獲得し、経営者に迫って回答を引き出すのが本物の春闘だ」とのべ、春闘の本格的な再強化を訴えました。焦点のリストラ・倒産とのたたかいの前進を求めました。
運動方針は、派遣労働者の雇用と権利の保護につながる実効ある派遣法への改正や時給1000円以上の全国一律最低賃金制度の確立、派遣・パートの均等待遇の実現など働く権利の確立を提起。中小企業の経営難を打開し、企業の将来展望をつくる労使関係の前進などを掲げました。
日本共産党の大門実紀史参院議員らが来賓あいさつしました。