2010年7月22日(木)「しんぶん赤旗」

「なくそう貧困、変えよう職場」

たたかいの前進確信に 全労連大会始まる


 憲法をいかし、なくそう貧困と格差、変えよう職場と地域、つくろう平和な世界―をスローガンにかかげて、全国労働組合総連合(全労連)第25回定期大会が21日、東京都内で始まりました。今後2年間の運動方針の確立にむけて討論します。23日まで3日間の日程です。


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(写真)開会した全労連第25回定期大会=21日、東京都台東区

 あいさつした大黒作治議長は、参議院選挙の結果にふれ、民主党と自民党がともに比例代表で大幅に得票を減らし、民意の「二大政党」離れが鮮明になったと指摘。今後予測される「小さな政府論」、公務員削減の攻撃、新自由主義的「構造改革」への回帰の動きにふれて「国民生活との矛盾は一層広がる」と強調し、たたかいの強化をよびかけました。

 さらに大会で運動方針を具体化するにあたって、「この間の劇的な変化」をつくったたたかいの前進に確信をもつ重要性を訴えました。

 とくに08年以降の大企業の「派遣切り」にたいして、派遣村や労働・生活相談活動がおこなわれ、解雇、雇い止めにあった労働者が労働組合の結成・加入に立ちあがり、ローカルセンターに1万人以上が組織されたことを報告。この闘争で各産別、県労連が積極的な役割をはたし、新しい担い手も生まれていると強調しました。

 また国民生活をまもる要求で諸団体との共同の条件がかつてなくひろがっていること、「貧困と格差」をなくすために最低賃金の引き上げの手ごたえをつかみつつあることをあげ、「大志をもって産別・地方でたたかいを繰り広げよう」とよびかけました。

 このあと来賓あいさつ、小田川義和事務局長の運動方針案の提案がおこなわれ、賃金・雇用破壊とのたたかい、国民の要求実現をめざす共同のたたかいなどをめぐって活発な討論に入りました。


市田書記局長が連帯あいさつ

 全労連大会初日、日本共産党の市田忠義書記局長が連帯のあいさつを行いました。(詳報)

 市田氏は参院選で寄せられた支持、支援に感謝し「議席と得票を後退させ、ご期待にこたえられなかった」とおわびし、掘り下げた自己検討をおこない期待にこたえる決意を表明しました。

 人間らしく働くルールの確立、中小企業支援、社会保障拡充のたたかいの発展にふれて「どんな要求も『異常なアメリカ・財界いいなり』という政治のゆがみをただす立場にたってこそ解決できる」として、日本の閉塞(へいそく)状況を打破し「国民が主人公」の新しい日本への展望を開くためにともにたたかう決意を表明しました。





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