2010年7月22日(木)「しんぶん赤旗」
不発弾探査 国の責任で
沖縄・900発余発見現場 赤嶺議員が調査
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「戦後65年たっても生々しい地上戦の現実がここにあります。沖縄では戦後処理が終わっていないことを物語るもの。国の対応を厳しく問いたい」。日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は21日、900発余の不発弾が見つかった糸満市真栄里の国道331号拡張工事現場を視察しました。玉城ノブ子県議、浦崎暁・糸満市議らが同行しました。
内閣府沖縄総合事務所の道路建設課長、県知事公室防災危機管理課長ら国・県の担当者が説明しました。
不発弾は、工事にともなう磁気探査で14日に発見されました。米国製で81ミリ迫撃砲弾62発、60ミリ迫撃砲弾416発など合計902発。すべて未使用で、沖縄戦当時のものとみられています。
同地では過去2回、手りゅう弾が見つかっており、昨年1月には同地近くで不発弾が爆破、重傷者も出ています。探査を求める近隣住民の声は4月からあがっていました。不発弾の磁気探査は、公共工事では義務づけられているものの、民間工事については申請があった場合に、探査装置の研修・貸し出しをしているのが現状です。
赤嶺氏は「不発弾はまだまだあるはず。公共工事はもとより民間工事も国の責任で探査・処理するよう」申し入れました。玉城県議は「民間に負担させるのではなく、戦後処理の一環として、国の責任ですることが大事」といいます。
沖縄県での2009年度の不発弾届け出は862件、同処理は1万9919発(29・4トン)です。