2010年7月23日(金)「しんぶん赤旗」

米の金融規制法成立

危機の再発防止へ監督強化


 【ワシントン=小林俊哉】オバマ米大統領は21日、金融危機の再発防止に向けた規制強化と消費者保護策の拡充を定めた金融規制改革法案に署名し、同法は成立しました。

 同法は1930年代以来の包括的な規制強化策といわれ、高リスク商品の取引規制、大手金融機関に対する監督強化、消費者保護のための部署の新設などを柱としています。

 オバマ氏はホワイトハウスでの署名式典で、「歴史上、もっとも強力な消費者保護策だ」と強調。「これによって、米国民は、ウォール街(金融業界)の失策のつけを払うことはなくなる」と述べました。

 ホワイトハウスによると、式典には米銀行大手シティグループのパンディット最高経営責任者(CEO)、英国の国際金融グループ・バークレイズのダイアモンド社長ら金融関係者も出席しました。

 しかし全米商工会議所や米国銀行家協会など業界団体は同法に強く反発しています。





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