2010年8月5日(木)「しんぶん赤旗」

経営支援や予防強化を

口蹄疫問題

紙氏が質問主意書


写真

(写真)紙智子参院議員

 日本共産党の紙智子参院議員は菅内閣に対し4日、4月20日に宮崎県で発生した口蹄(こうてい)疫について、二度と甚大な被害を生じさせないため、畜産農家の経営再建と予防対策を求める質問主意書を提出しました。

 家畜21万1608頭、ワクチン接種農家の家畜7万6756頭の殺処分という空前の畜産被害に対し、(1)畜産農家の経営再建(2)地域再生の支援(3)口蹄疫予防対策についてただしています。

 経営再建については、畜産業に深く依拠した当該自治体や地域経済にとって、被害畜産農家がもれなく経営再建することが自治体財政などの再建にとって不可欠であることを強調。畜産農家が多額の負債を抱え、飼料高と販売価格の低迷で苦しむなか、新たな借金といえる融資による経営再建はできないという声を紹介し、必要な措置を要求。口蹄疫対策法にもとづく政府による直接の財政支援や、何の被害補償もされていない預託畜産農家への支援を求めています。

 地域再生支援では基金を国が設置するか、自治体が設置した場合でも国が財政支援を行うことや、畜産業に密接した経営を営んでいる人工授精師、削蹄師、農業ヘルパーなどに対する支援措置を求めています。

 口蹄疫予防対策については、農家や獣医が直接国に情報伝達する情報ネットワークの確立や検疫の強化など、国際協力の強化を求めています。





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