2010年8月11日(水)「しんぶん赤旗」

紙参院議員が2農協と懇談

小麦の乾燥施設 増設予算削減で

北海道・十勝


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(写真)小麦の乾燥施設を調査する紙議員(右から3人目)ら=10日、北海道音更町

 日本共産党の紙智子参院議員は10日、北海道十勝地方の2農協を訪れ、小麦の乾燥施設の増設予算が削減された問題で現地調査をしました。

 北海道の小麦農家の多くは、来年から主力品種を「ホクシン」から、収量増が見込まれる「きたほなみ」に切り替える計画です。

 ところが民主党政権が「強い農業づくり交付金」を4割以上削減したため、今まで各農協に交付されてきた乾燥施設の補助金が軒並み認められませんでした。小麦の生産に乾燥施設はつきものです。

 紙議員と地元党町議らは、補助金が認められなかった幕別町の札内農協と音更町の木野農協で、組合長ら農協幹部と懇談し、実情を調査しました。

 札内農協の高橋光秀組合長は「補助金が出ないからといって、作付面積を減らすわけにはいかない。先の見通しが立たない農政は困る」と訴えました。

 木野農協の柴田賢一組合長は「乾燥施設の老朽化と周辺の環境、収量増で新施設を計画していたが、補助金が認められず戸惑っている。力を貸してほしい」と要望しました。

 紙議員は「民主党政権は小麦を自給率向上の戦略作物に位置付けており、方針に逆行しないよう強く働きかけていきます」と述べました。





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