2010年8月12日(木)「しんぶん赤旗」
航空機も艦船も対象
米軍所沢通信基地 機能を強化
塩川議員が追及
日本共産党の塩川鉄也衆院議員は11日、米軍所沢通信基地(埼玉県所沢市)の機能などについて、国会内で防衛省の担当者をただしました。柳下礼子埼玉県議と所沢、狭山、入間各市の党市議団、埼玉県平和委員会が同席しました。
所沢通信基地は米空軍所属の通信基地で、米軍横田基地(東京都福生市など)と米空軍機を結ぶ通信業務を担当しているとされてきました。2月25日の衆院予算委第1分科会で北沢俊美防衛相は「米側によると所沢通信施設は航空機及び艦船等の通信任務上、現在の規摸が必要」と答弁し、従来の説明より広範な活動をしている可能性が浮上しました。
塩川議員の質問に対し防衛省担当者は、所沢通信基地を横切る形で検討されている東西連絡道路の建設と部分返還をめぐる米軍側との協議の中で、防衛相が答弁した内容の説明が米軍側からあったと説明。具体的な通信対象や基地の任務が拡大強化されたのかとの問いには「分からない」と繰り返しました。
参加者からは「ずっと空軍のためだけの基地だと思っていた。(空軍にはないはずの)艦船の通信もやっているという話は初めて聞いた」「飛行機だけから船舶も通信対象となると、任務が拡大された印象を受ける」と声があがりました。