2010年8月12日(木)「しんぶん赤旗」
視力センター存続を
高橋・塩川議員 現地視察し懇談
栃木・埼玉
国立塩原視力障害センターの廃止問題で、日本共産党の高橋ちづ子、塩川鉄也両衆院議員は9日、栃木県那須塩原市にある同センターと、廃止後の事業を受け継ぐとされる埼玉県所沢市の国立障害者リハビリテーションセンターを視察しました。
視力障害センターは働き盛りに視力を失った人たちが、日常生活を営むための訓練や、あんま・はり・きゅうなどの資格を取得し、社会復帰を助ける施設です。
視察後、同センターの存続を求める会(生田目和美=なばためかずよし=会長)と懇談。「廃止の理由は使用者の減少と説明されているが、障害者自立支援法の自己負担が大きく、あきらめている人が多いから」「目が見えなくなったとき、自分が全部否定された感じがしたが、センターに来てやれることが少しずつ増えた」「センターにたどりつくまで1年もかかった。もっとPRしてほしい」などの声が寄せられ、「かけがえのない施設であり、存続させてほしい」と強く訴えられました。
高橋議員は「センターは途中で視力を失った方たちを支える施設。もっともっと活用すべきだ」と話しました。塩川議員は「センターの大切さを広く知らせることが大事だ」と述べました。
野村せつ子栃木県議、橋本巖塩谷町議が同席しました。
障害者リハビリセンターでは、同センターの職員も加入する全厚生労働組合などと懇談。組合員らから「今回の廃止は、国家公務員の定員削減が出発点。国は所沢に機能を集中させ、全国モデルをつくるというが、センターを廃止したら全国モデルを地域に普及するなどできない」と政府・当局の進め方に批判が相次ぎました。
柳下礼子埼玉県議、小林すみ子、平井明美、城下のり子の各所沢市議が同席しました。