2010年8月13日(金)「しんぶん赤旗」
全肝炎患者の救済へ
北海道で「会」結成
「すべての肝炎患者の救済を求める北海道の会」の結成集会が11日、札幌市で開催されました。
北海道内のB型、C型ウイルス性肝炎患者と家族ら約40人が集まり、「カルテがない患者や救済の対象からはずされている患者を含め、350万人のB型・C型患者全員の救済を国に求めよう」と話し合いました。
事務局によれば、救済を求める会の発足は北海道が八つ目。今後、全国センターが結成される予定です。
結成集会の前後に個別相談会が行われ「6月に肝炎が見つかり、7月にがんと診断されてすぐに手術をした。急なことで、病気について分からないことが多い」(札幌の男性)、「輸血をしたこともなく、兄弟にもキャリアーはいない。集団予防接種しか原因はないと思う」(岩見沢の女性)と訴えていました。
会長に選ばれた川上博史さん(函館はまなす肝友会会長)は「患者自身が動かなければ、国は何もしません。肝炎は急に症状が悪化する場合が多く、救済を求める活動は時間とのたたかいです。安心して治療に専念できるよう運動を進めたい」と決意を話していました。