2010年8月17日(火)「しんぶん赤旗」
畜産再建へ 行政支援を
口蹄疫被害 紙・赤嶺議員が現地訪問
宮崎
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宮崎県で口蹄疫(こうていえき)被害からの復興へ向けた動きが始まるなか、日本共産党の紙智子参院議員(党農林・漁民局長)、赤嶺政賢衆院議員は16日、同県の西都(さいと)市、新富町と県庁を訪れ、口蹄疫被害の実態と畜産再建に向けた要望を聞き懇談しました。
西都市では橋田和実市長が「市では、殺処分した農家、ワクチン接種後に殺処分した農家、被害が出なかった農家が混在しており、対応に苦慮している」と説明。「再発の不安、経営再開を支える仕組みへの不安がある。県や自治体、JAが間に入ってリースなどの形で家畜の導入を支えてほしい」と要望しました。
新富町では壱岐健一副町長が「再開に向けて国が農家を励ます強力なメッセージがこもった政策を発信してほしい」と訴えました。
県では、河野俊嗣県副知事、島俊一農政水産部長が県の対応や政府に提出した「口蹄疫復興に関する緊急要望」について述べ、「県として農家の背中をしっかりと押せる施策に取り組みたい」と話しました。
調査には、党県委員会の津島忠勝委員長、馬場洋光書記長、前屋敷恵美県議と村尻勝信・農民連副会長らが同行しました。
同日夜、紙氏らは宮崎市内で畜産農家や業者らと懇談。17日には、川南、高鍋両町の役場、畜産農家やJA尾鈴などを訪れます。