2010年8月20日(金)「しんぶん赤旗」
笠井議員 ソウル市議会訪問
議長・日韓記者と懇談
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【ソウル=面川誠】韓国訪問中の日本共産党の笠井亮衆院議員は18日、ソウル市議会を訪問し、許光泰(ホ・グァンテ)議長と懇談しました。
許氏は、ソウル市議会が「文化財を取り戻す市民委員会」を設置し、2009年10月には代表を日本に派遣し調査を行ってきたことを紹介。「文化財はあるべき場所にあってこそ意味がある」と述べ、菅直人首相が韓国側に引き渡すとしている「朝鮮王朝儀軌(ぎき)」について、「韓民族にとって、返還は文化的な自尊心を取り戻すことだ」として、返還実現への期待を表明しました。
笠井氏は「これからが大事だ。『引き渡し』には日本の国会での手続きが必要となる」と指摘、「返還が実現すれば21世紀の日韓友好の発展のためになる。力を尽くしたい」と語りました。
この後、笠井氏はソウル市内のホテルで日韓メディアの記者と懇談。テレビ、新聞、雑誌など16社の記者が出席しました。
午後には「朝鮮王室儀軌還収委員会」の金宜正(キム・ウィジョン)共同議長が会長を務める大韓仏教曹渓宗中央信徒会を訪れ、関係者にあいさつし、懇談しました。
還収委員会主催の夕食会には、儀軌が保管されていた月精寺(江原道平昌郡)の遠行(ウォンヘン)副住職も出席。「文化財返還青年連帯」会員の大学生十数人とも交流しました。