2010年8月21日(土)「しんぶん赤旗」
非正規賃上げが増加
春闘共闘 育児・介護でも前進
全労連などでつくる国民春闘共闘委員会は19日、10春闘でのパート等の待遇改善、時短・休暇制度など制度的諸要求の獲得状況をまとめました。
これによると、非正規雇用労働者の賃上げを獲得した組合が前年より増加し、310組合に達しました。
獲得内容では、「正規と同じ比率で時給引き上げ(20〜40円)」「時給ベア150円」(医労連)、「ヘルパー時給50円アップ」(福祉保育労)などです。生協労連や自治労連の保育、給食、図書館などの職場でも前進しています。
また、非正規雇用労働者の正規化・直接雇用化も医労連、福祉保育労、郵産労など11組合で勝ち取っています。
労働時間短縮や休暇制度では、育児・介護休業法の改正を受けて、短時間勤務や育児・介護にかかわる労使協定が前進しました。「介護の短期休暇新設。賃金・一時金とも全額保障」(出版労連)、「育児休業中30%賃金保証」(全労連・全国一般)、「育児休暇は年12日に」(全印総連)など、法律を上回る協定を結んだ組合も少なくありません。
その他の要求では、自交総連が全国各地で、「減車10台」「10%減車、プラス休車」を確認させるなど、タクシー規制強化法を具体化するとりくみを強めています。