2010年8月21日(土)「しんぶん赤旗」
熱中症から守りたい
生活は困窮 空調使えず
さいたま市
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神田市議が面会
さいたま市北区で、熱中症で男性(76)が亡くなった事件。日本共産党の神田よしゆき市議(同区選出)は20日、男性宅を訪ね、同居していた長男と面会しました。
男性宅には、エアコンが設置されていましたが、使用された形跡はまったくなく室外機はさびつき傷んでいました。長男によると、父子の収入は男性の年金月約7万円。家賃が約5万円で、生活は困窮し、電気、ガスは基本料金が払えず、契約を解除していました。
男性は約10年前、生活保護を申請しましたが認められませんでした。「申請をしましたが、認められず腹を立てて引き揚げた」。以後、申請はしなかったといいます。また、「民生委員は全然来ていなかった」と言いました。
神田市議は「10年前なら『65歳以下なら働いてください』と言う水際作戦があったものだが、ここ数年は、若い人たちへの派遣切りが横行する中で状況が違ってきて生活保護の申請も可能だったかも。痛ましい事件が起きる前に何かネットワークに掛かれば、対処できたのに」と話し、今後、長男の相談にのっていくことにしています。
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