2010年8月24日(火)「しんぶん赤旗」
撤退期限後の駐留も
米軍司令官が可能性表明
イラク
【ワシントン=西村央】イラク駐留米軍のオディエルノ司令官は22日、CNNテレビのインタビューに対して、イラク政府からの要請があれば、同国からの完全撤退の期限である2011年以降も米軍が駐留する可能性があると表明しました。
同司令官は質問に答える形で、「イラク政府が、外部の脅威から自分たちを守るために軍の編成やシステムでの技術的援助を要請してきた場合は、われわれの駐留が可能となる」と述べました。その規模については明言しませんでした。
オディエルノ氏は、米国がサウジアラビアやエジプトと政府間の合意をもとに、軍事援助を実施していることをあげながら、「イラクとの間で今後協議される内容次第で、11年以降の駐留も可能となる」と指摘。その場合、これを認める協定が必要となることを示唆しました。
オバマ政権は、8月末までに戦闘部隊をイラクから撤退させ、11年末までに駐留米軍を完全撤退させる方針ですが、戦闘部隊が撤退した9月1日以降も5万人の駐留が続き、基地使用も継続することになっています。
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