2010年8月30日(月)「しんぶん赤旗」

「韓国併合」100年 過ち繰り返さない未来を

韓国各地で集会、行進

「慰安婦」解決など日本に要求


 日本による「併合条約」発効から100年を迎えた29日、韓国各地でさまざまな行事が催されました。国を奪われた歴史を教訓として、過ちを繰り返さない未来を準備することが主な趣旨です。


 独立運動家やその遺族でつくる光復会と独立有功者遺族会は、ソウル中心部で「強制併呑(へいどん)、その100年の記憶、100年の未来」をテーマに集会を開催しました。会場のタプコル公園は、1919年の三・一独立運動が始まった場所です。集会には独立運動関係者や市民、学生ら約1000人が参加しました。

 集会で発表された決議は、「100年前のこの日を記憶し、再びこうした過ちが繰り返されないよう、新たな100年の未来をつくる決意」を表明。日本政府に対し、(1)「韓国併合条約」締結が不法、無効だったことを認める(2)植民地支配の被害に対する国家責任を果たす(3)南北統一問題の解決に積極的に協力する―ことなどを求めました。

 日韓両国の市民団体が参加する「強制併合100年共同行動実行委員会」は、ソウル市内で集会を開き、強制連行や徴用被害者、「慰安婦」などの解決を日本政府に要求。太平洋戦争犠牲者遺族会なども、日本大使館前で被害者への補償を求める集会を開きました。

 このほか、釜山、光州など地方都市でも、平和行進や集会などが行われました。





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