2010年8月31日(火)「しんぶん赤旗」

廃止計画の重度障害者センター

“民間代替難しい専門施設”

高橋議員が視察 静岡・伊東


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(写真)大型の浴槽前で入浴について職員(左手前)に説明を聞く高橋議員(その右)ら=30日、静岡・伊東市

 厚生労働省が予算削減のため国立伊東重度障害者センター(静岡県伊東市)を2013年度末に廃止し、国立障害者リハビリテーションセンター(埼玉県所沢市)に統合する方針を出している問題で、日本共産党の高橋ちづ子衆院議員は30日、伊東市の同センターを訪れ、リハビリの様子を視察し、職員からセンターの役割を聞き取りました。佐藤美音、重岡秀子両伊東市議が同行しました。

 同センターは1953年に国立伊東保養所として発足。現在、主に頸髄(けいずい)損傷患者の専門的なリハビリセンターとなっています。入所者は58人で利用は増えており待機者もいる状態です。

 高橋議員らは、入所者が、起きる、寝返りをうつなどの基本的動作のリハビリから、車いすの操作、パソコン技能の習得といった社会復帰に向けた訓練をしている様子を視察しました。

 同センターの河原勝洋所長は「専門的なリハビリは民間ではなかなかできません。建物自体は古いですが、中身は最新の設備とスタッフがいます」と話します。

 また、全厚生労働組合伊東支部と懇談。職員から「本省は施設をつぶすと決めるなら最低限、自分の目で確かめに来るべきだ。検討会にも当事者が入っていない」との怒りの声があがりました。

 高橋議員は「専門的訓練をしている、ほかにはない施設と思いました。ニーズもあり、廃止する根拠はない。維持すべきだ」と激励しました。





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