2010年9月2日(木)「しんぶん赤旗」
米兵犯罪続発に抗議
沖縄県議会が決議・意見書
全会一致
米海兵隊員が8月に那覇市内で起こした、わいせつ事件について1日、沖縄県議会は全会一致で抗議決議・意見書を可決しました。
抗議決議は駐日米国大使ら米側、意見書は総理や関係大臣らあて。県議会代表は2日、沖縄防衛局長、在日米軍沖縄地域調整官、在沖米国総領事館などを訪ねて直接、決議・意見書を手渡します。
決議・意見書は、「事件が続発したことに対し激しい憤りを禁じ得ない」としたうえで、被害者への謝罪と完全な補償、日米地位協定の抜本的見直しと基地の整理・縮小促進などを求めています。
前田政明党県議団幹事長は、「犯行は那覇市中心市街地で行われた。米兵が市民生活の場に入り込み、安全な生活を脅かしたもので深刻」だと怒ります。
米兵による犯罪は、復帰から昨年末までで5634件に及び、近年も相次いでいます。那覇市議会は8月9日に抗議決議・意見書を全会一致で可決しましたが、米総領事館は起訴されていない(8月25日起訴)ことを理由に謝罪しませんでした。翌日には在沖米海兵隊も同様の理由で、那覇市長の抗議を拒絶しました。
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