2010年9月4日(土)「しんぶん赤旗」
社保病院の存続を
高橋議員ら 院長・市長らと懇談
福島・二本松
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日本共産党の高橋ちづ子衆院議員は2日、福島県二本松市を訪れ、公的存続を強く求めている社会保険二本松病院を視察しました。市役所で懇談した三保恵一市長は、あらためて「公的病院として存続を」との意思を表明しました。
三保市長は高橋議員らに、「(同病院が)二本松市、安達地方の中核病院として、疾病の治療や予防に大きな役割を果たしている」と強調。「現在のまま公的病院として存続をとの考えは変わらない」と語りました。
高橋議員は、この間の国会でのやりとりや自治体の態度が大事なことを説明し、「三保市長がその立場で発言してくれれば、存続できるのではないか」と激励しました。
社会保険二本松病院は、1963年に開設し、現在、病床数が一般160、透析27の合計187床。腎センターの人工透析治療は県北地区の拠点、産婦人科は二本松市・安達地方の分娩(ぶんべん)の約50%を扱います。
社会保険病院などを保有する独立行政法人「年金・健康保険福祉施設整理機構」(RFO)がことし9月末で解散することになっていました。他方で、公的存続法案が、通常国会で衆院は通過したものの閉会とともに廃案に。このままだと受け皿がなくなるため、8月6日、RFOの2年間延長が決まりました。
同病院の有壁譲院長は、こうした経過にふれながら語ります。「経営がどうなるかはっきりしないから、人材確保などままならない状況がまだ続く。憤慨しています。当面の計画もたたない」
高橋議員は同病院を守る会とも懇談、取り組みを激励しました。
神山えつこ県議、二本松市の斎藤広二、平敏子、菅野明、大玉村の武田悦子各議員が同行しました。
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