2010年9月10日(金)「しんぶん赤旗」
ワクチン定期接種を
細菌性髄膜炎子ども守る会
「細菌性髄膜炎から子どもたちを守る会」は9日、厚労省内で記者会見し、細菌性髄膜炎を予防するワクチンの定期接種化の早期実現を求める緊急声明を発表しました。
厚労省は、「子宮頸(けい)がん予防対策強化事業」として150億円を2011年度概算要求に盛り込みましたが、細菌性髄膜炎を予防するワクチンについては、8月27日の予防接種部会で、定期接種化のコンセンサスが得られていると説明があったものの、概算要求では定期接種化は実現しませんでした。
緊急声明は、概算要求について「(ワクチンの)定期接種化に向けて任意接種費用を国が助成するのは、初めての試み」と評価。その上で、子宮頸がんのワクチン接種への公費助成とともに、細菌性髄膜炎を予防するヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンの定期接種化を求めています。
同会事務局の吉川恵子さんは「すべての子どもたちが受けられる環境を整えられるのは定期接種しかない」と話しました。
同会は2006年、子どもが細菌性髄膜炎にかかった家族や小児科医らで結成。これまでに細菌性髄膜炎を予防するワクチンの定期接種化を求め、20万人以上の請願署名を国会に提出しています。