2010年9月20日(月)「しんぶん赤旗」

展望持ち未来つくろう

民青同盟の講座2日目


 東京・渋谷区の日本共産党本部で開かれている民青同盟の「学ぶ つながる かえられる」講座2日目の19日、日本共産党の田村一志宣伝局次長が「この時代をどう生きるのか 日本共産党綱領に学ぶ」と題して講義をしました。

 田村氏は『蟹工船』作者の小林多喜二の成長と活動を紹介し、「社会は変わらないように見えても、社会の発展方向に沿った正論は必ず実現する」と強調。「綱領の第一章(戦前の日本社会と日本共産党)を学ぶことは、いまどう生きるかを考える上でも重要」と述べました。

 「ドイツでは、理由を言わなくても有給休暇をとれる」などヨーロッパで当たり前になっているルールを紹介し、「国民の運動でルールある経済社会を実現できる。党綱領と民青同盟の活動の方向にこそ未来がある」と話しました。

 田村氏は、資本主義は人類社会の終着駅ではなく、「生産手段の社会化」で、貧困や格差、恐慌、地球温暖化を解決し、労働時間の抜本的な短縮によって人間の自由・能力が花開くのが私たちのめざす未来社会だと語り、大きな展望をもちながら確信をもって生きていくことをよびかけました。

 参加者は熱心にメモをとって聞き入り、講義のあと班に分かれて活発に討論。講師に疑問をぶつける質疑応答もおこなわれました。

 埼玉から参加した女性(21)は、「多喜二のたたかいに、“あきらめてたら変わらない。自分たちも展望を持って、未来をつくっていこう″と思えた。他県の人とも交流できて新鮮でした」と感想を語りました。





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