2010年9月25日(土)「しんぶん赤旗」
CS放送
話し合い解決こそ
穀田氏 中国船問題で強調
日本共産党の穀田恵二国会対策委員長は24日、TBS・CS放送の政治討論番組「国会トーク・フロントライン」に出演し、中国漁船と海上保安庁巡視船の衝突事件について日本の領海で外国漁船の不法な操業を海上保安庁が取り締まるのは当然だとした上で「軍事的対応ではなくて、歴史的な事実と国際的な道理に基づいて話し合いによる解決が必要だ」と強調しました。
同事件をめぐっては、前原誠司外相と会談したクリントン米国務長官が尖閣諸島は日米安全保障条約の適用対象になるとの考えを示しました。穀田氏は、両国政府に自制ある対応や話し合いによる解決を求めていくことが重要だと述べました。
キャスターの川戸恵子氏が、「中国は領土問題であるとかなり声高にやっていますよね」と質問。穀田氏は、1895年1月14日の閣議決定によって日本領に編入し、歴史的には、この措置が尖閣諸島にたいする最初の領有行為であることを説明。「(日本の領土であるという)国際的な了解を得る、そして中国に対しても事実に基づいて話し合いを進めることが大事だ」と繰り返しました。
日本政府が尖閣諸島に領土問題はないとして退けている姿勢については「退けると話し合いの糸口はなくなる。領土にかかわる紛争が起きているのは事実なんですから、この問題に決着をつけるいいチャンスだ」と指摘。「お互いに経済発展の協力をしようといっているわけですし、そういう立場でやれば解決はできる」と強調しました。
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