2010年9月26日(日)「しんぶん赤旗」

平和と友好の思い発信

東京「慰安婦」問題で講演


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(写真)音楽劇「砕かれた花たちへのレクイエム」を熱演する出演者ら=25日、東京都千代田区

 「東京から平和と国際友好の思いを発信しよう」―。東京都内でパネル展示やフィールドワークなどを行っている「平和と交流のテーマパーク」(主催・同実行委員会)のメーン企画が25日、千代田区内で開かれました。

 声楽家の渡辺昌子さんと女優の有馬理恵さんが朝鮮の民族衣装、チマ・チョゴリを着て音楽劇「砕かれた花たちへのレクイエム」を熱演しました。日本軍「慰安婦」にされた少女たちの悲しみを表現した内容に、ハンカチで目頭を押さえる観客も見られました。

 「『韓国併合』と日本軍『慰安婦』問題」と題して、日本共産党前参院議員の吉川春子さんが講演。初めて被害女性と会ったときの衝撃や国会での自らの体験を交え、日本政府が被害者に誠実な対応をしてこなかったことを明らかにしました。

 国連からも早期に解決するよう勧告を受けていることに触れ、「女性への暴力撤廃の流れの中で、日本がいくら隠そうとしても国際的には『慰安婦』問題が大きな比重を占めている。決して過去の問題ではない」と指摘。「被害者の救済はもちろんだが、日本が世界から信頼される国になるためにも、早急に解決する必要がある」と力説しました。

 また地方自治体でも国に対して早期解決を求める意見書が次々と採択されており「議会で話し合うことで、この問題が住民にも知らされます。地域で運動していきましょう」と呼びかけました。





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