2010年9月28日(火)「しんぶん赤旗」
尖閣問題
30日に集中審議合意
野党国対が申し入れ
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日本共産党と自民、公明、みんな、たちあがれ日本の野党国対委員長が27日、国会内で会談し、沖縄県尖閣諸島での海上保安庁巡視船と中国漁船の衝突事故をめぐる政府の対応をただすため、29日か30日のいずれかに予算委員会の閉会中審査を求めることで合意し、社民党を含む野党6党の要求として与党に申し入れました。
与党側も受け入れ、衝突事故について集中審議するための衆院予算委員会を30日に開くことで合意しました。
臨時国会は10月1日召集の予定ですが、菅直人首相がアジア欧州会議(ASEM)出席へ3日出発、5日帰国の日程でブリュッセルに行く予定。野党国対委員長会談では、そのため予算委員会の開催が10月中旬となり、尖閣諸島問題をめぐる一問一答の質疑がそれまでできないことから、閉会中審査を求めることで一致しました。
日本共産党の穀田恵二国対委員長は、「尖閣諸島の領有権が日本にあることは、歴史的にも国際法的にも明確な根拠がある。このことを日本政府が国際社会と中国政府に明らかにする積極的な活動が必要だ」と発言。衝突した中国漁船船長の釈放をめぐる一連の経過も含め、国民に納得のいく説明をする責任が政府にある、と主張しました。
予算委員会には、首相、官房長官、外務、法務、国土交通などの関係閣僚の出席を求めます。