2010年9月30日(木)「しんぶん赤旗」
追い出し屋被害で懇談
穀田氏あいさつ「規制法よりよいものに」
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「追い出し屋」被害が多発している問題を考える懇談会(主催=全国追い出し屋対策会議)が29日、衆院第2議員会館で行われ、35人が参加しました。
同対策会議の増田尚代表幹事が、今国会で審議されている「追い出し屋」規制法案の不十分な点や家賃滞納者のブラックリストともいわれるデータベースの問題を解説しました。
実際に被害に遭った女性が体験を語りました。女性は、都民住宅に居住していましたが、リーマン・ショックによる不況で収入がそれまでの4分の1に激減。滞納した家賃の取り立ては、「30秒ごとに連続して、1日に30〜40回にもおよぶ電話や、深夜の訪問に呼び鈴の連打」など苛烈(かれつ)を極めたといいます。
都民住宅は、業務主体は民間ですが、都が認可し補助金をもらって事業を行っています。しかし、都庁や国土交通省に相談しても、「取り締まる法律がない」との対応です。
女性は、「低所得や貧困といわれるけれど、一生懸命がんばって働いて生きているのに、まともな暮らしができない。何とかしてほしい」と訴えました。
日本共産党の穀田恵二衆院議員があいさつし、党として「追い出し屋規制法」の修正案を出す方向になっていると紹介。「みなさんの運動があったからこうして足がかりができてきました。規制法がさらに良いものになるように頑張っていきたい」と激励しました。
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