2010年10月2日(土)「しんぶん赤旗」

中身ない所信表明

志位氏感想 建設的方策示したい


 日本共産党の志位和夫委員長は1日、国会内で記者会見し、菅直人首相の所信表明演説の感想を問われて、「全体として聞かせるものがないというのが印象だ」と話しました。

 志位氏は「首相がこの日本をどういう日本にしたいのか、ビジョンがまったく語られなかった。首相自身が今度の国会は補正予算が最大の課題だと位置づけておきながら、その補正の中身についてもまったくなかった」と指摘。「大きい展望という点でも、直面する課題という点でも、まったく中身がない」と話しました。

 国民は、深刻な経済危機や財政危機をどう打開し、普天間基地問題をどう解決するのか、答えを求めているとのべ、「私たちは、日本共産党として『こう解決する』という建設的な方策を示し、大いに議論していきたい」と表明しました。

 首相が補正予算について野党に協力を求めたいとのべたことに関して、補正の中身も示されておらず、「議論しようがない」と指摘。その上で「ねじれ国会」について、「『米国・財界中心』の古い政治と国民の利益の間にこそ大きな『ねじれ』がある。日本共産党としては、この大きな『ねじれ』こそただして、まっすぐ国民の声が通る政治にしていきたい」と表明しました。





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