2010年10月3日(日)「しんぶん赤旗」
米価暴落野放しを批判
食健連が全国交流会
グリーンウエーブ 多彩に
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全労連や全農協労連、新婦人、農民連などで構成する全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)は2日、東京都内で全国代表者・活動者会議を開きました。今月から12月にかけておこなう秋のグリーンウエーブ(「食糧の波」共同行動)について、活動を多彩に広げようと確認し、交流しました。
報告した坂口正明事務局長は、深刻な米価暴落を野放しにするなど農業・食料の分野でも民主党政権の弊害が出ていると指摘。財界要求で農産物輸入をさらに自由にするFTA(自由貿易協定)、EPA(経済連携協定)の推進に、地域経済を危うくする本質が出ているとのべました。
農民連とともにおこなった9月10日の「米つくってメシ食えない怒りの行動」は世論に訴える力となって、農協のデモや地方議会の意見書採択になっていると紹介。新しい政府要請はがきを使った国会要請、学習・シンポジウムを広げる活動を提案しました。
輸入自由化問題が焦点になるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)、在来種子を守る生物多様性締約国会議にたいし、食料主権の立場で対抗する市民行動を提起しました。
参加者からは、「米価暴落で大規模農家が田んぼを返すなど生産意欲がなくなっている。その現状などを地方議会などに請願をしている」(岩手県)「学校給食に地域のお米、野菜を使い、食農教育をしている」(全教栄養職員部)などの活動を交流しました。
発言をまとめた坂口事務局長は、「粘り強い運動が世論を動かす。生産と消費を結ぶ活動を通じて、食と農林漁業の大切さ、あり方を大いに語ろう」と呼びかけました。