2010年10月9日(土)「しんぶん赤旗」
派遣法
抜本改正 力合わせ
自由法曹団と共産党が懇談
日本共産党の「派遣・非正規問題闘争本部」は7日、自由法曹団と派遣法の抜本改正、非正規切りの裁判闘争などのたたかいについて懇談しました。
山下芳生党闘争本部長・参議院議員は、衆議院本会議での志位委員長の質問に、菅総理が「共産党の修正案は、派遣労働者の選択の幅を狭める」といい、抜本改正にまじめに取り組む姿勢ではないことを指摘し、「世論と運動で、財界や行政の言い分をどう突破していくのか力を合わせたい」と述べました。
自由法曹団の菊池紘団長は、「たたかっている労働者からは、『派遣法の改正案では私たちは救われない』との声がだされている。いまたたかっている60を超える各地の派遣・非正規の大量解雇裁判をどうやって勝ち抜くか。全労連と党と一体にたたかいをすすめていきたい」と述べました。また「政府案の問題点、現時点での実態をえぐる『黒書』づくりなど、抜本改正させるためにふさわしい切り込みをしていきたい」(鷲見賢一郎幹事長)などの意見が出されました。
高橋ちづ子副本部長・衆院議員は、国会情勢を報告。寺沢亜志也・党政策委員会事務局長は「いまも非正規の大量解雇は続いているが、それが景気破壊をしていることを明らかにしていく必要がある」と強調しました。