2010年10月15日(金)「しんぶん赤旗」
米オバマ政権の未臨界核実験
志位委員長、強く抗議
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日本共産党の志位和夫委員長は14日、国会内で記者会見し、米国のオバマ政権のもとで初めての未臨界核実験が行われていたことについて、「強く抗議したい。米国政府は自ら世界に約束した『核兵器のない世界』に向けた実効ある行動こそとるべきだ」と強調しました。
志位氏は、オバマ大統領が昨年、「核兵器のない世界」を国家目標とすると明言したことについて評価し、書簡を送ったことをのべた上で、今回の未臨界核実験は、その大統領自身の言明にも反しており、5月のNPT(核不拡散条約)再検討会議での「自国の核兵器の完全廃絶のための核兵器国の明確な約束」という国際公約にも反するものだと指摘。「核兵器不拡散という国際的努力も弱めることになる。強く抗議するとともに、決して繰り返すことがないよう強く求めたい」とのべました。
また、記者団からこの問題で抗議しないことを表明した菅政権の対応について問われた志位氏は、「広島、長崎両市や被爆者が大変な怒りと憤りを表明しているときに、被爆国の政府が抗議ひとつできないというのは大変情けない。『核抑止』という呪縛(じゅばく)にとらわれている結果だ」と批判しました。