2010年10月20日(水)「しんぶん赤旗」

米価暴落 対策急げ

JA全中が全国集会

紙氏連帯表明


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(写真)米の需給・価格安定と万全な所得補償を求めるJAの全国代表者集会=19日、東京都千代田区

 JA全中(全国農業協同組合中央会)は19日、東京都内で米価暴落対策と万全な所得補償を求める「全国代表者集会」を開催し、暴落要因となっている過剰米の買い上げなどの緊急対策を求めました。

 約1000人の農協組合長や職員を前にJA全中の茂木守会長は、かつてない米価下落で先行きが見えなくなっているとし、「大きな不安と行き場のない怒りで満ちあふれている」と訴えました。

 菅直人首相が国会で表明したTPP(環太平洋連携協定)への参加検討について、TPPは関税撤廃の例外を認めない完全な自由化協定だと指摘、「食料自給率向上の方針をもつ政府の基本計画とどう整合性をとるのか」と批判し、同協定の参加検討自体を認めない立場を表明しました。

 宮城県の米の産地、JA栗っこの菅原章夫組合長が「農業を守るという使命感でやっているが、政府に裏切られたとの思いだ。いつ反乱が起きてもおかしくない。現場に足を運んでみてほしい」などと訴えるなど参加者からは不安と怒りの声が続出。備蓄米を主食以外にまわす「棚上げ備蓄」の前倒し実施、需給と価格安定対策などを求める集会宣言とともに、TPP交渉参加に反対する特別決議を採択しました。

 集会には与野党7党の農政担当者が招かれました。日本共産党の紙智子農林・漁民局長(参院議員)は、18日におこなった自身の国会質問を紹介し、政府が過剰米買い上げを拒否する理由をまともに示せなくなっていると指摘。TPPについて、政府内からも反対の意見が出ているとのべ「みなさんと力をあわせたい」と呼びかけました。





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