2010年10月20日(水)「しんぶん赤旗」
今国会に憲法審査会規程
定員・表決法など議決めざす
参院の民主・自民合意
民主党の羽田雄一郎、自民党の脇雅史両参院国対委員長は19日、国会内で会談し、改憲原案の審査権限を持つ参院憲法審査会について、今国会中に、同審査会の規程の制定を目指すことで一致しました。
規程は、審査会の定員や表決の方法など運営手続きを定めるもの。今後、参院の議院運営委員会で具体的内容の協議をはかるものとみられます。参院で規程が議決されれば、衆参の審査会がそろって始動する条件ができます。
憲法審査会は2007年5月に自公両党が強行した改憲手続き法にもとづき衆参両院に設置されましたが、同年夏の参院選挙で自民党が国民的批判を受け惨敗し、2年以上にわたって審査会は規程の議決すらできずにきました。
衆院では09年6月に自民、公明などが規程制定を強行しましたが、自公が過半数割れした参院では未整備のままでした。
昨年の総選挙での政権交代後、民主党は投票年齢や国民投票運動に関する法整備をしないまま、今年5月、国民投票法の施行を強行しましたが、参院での審査会の規程の議決には踏み出していませんでした。