2010年10月21日(木)「しんぶん赤旗」

酪農・林業生かし発電

吉井・高橋議員が町長と懇談・視察 「国も支援策を」

岩手・葛巻町


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(写真)「畜ふんバイオマスシステム」の説明を受ける高橋(中央)、吉井(左)の両議員=20日、岩手県葛巻町

 地球温暖化防止に向けた再生可能エネルギーに関する調査のため、日本共産党の吉井英勝、高橋ちづ子の両衆院議員は20日、岩手県葛巻町を訪れ、同町の基幹産業の酪農、林業の副産物である家畜の排せつ物、間伐材などを利用した発電施設を視察しました。町役場で、鈴木重男町長と懇談しました。

 町農林環境エネルギー課によると町内の電力自給率は166%、エネルギー自給率は約7割。エネルギー自給率100%を目指しエネルギーの地産地消に取り組んでいます。

 鈴木町長は、企業誘致に頼らず町の資源を活用した町づくりを進めているとした上で、「人口減少が将来不安だ。企業や住民に対し、国として支援策をとってもらいたい」。吉井議員は「エネルギー問題や、地域再生に一緒に取り組みたい」と述べました。

 町内で飼育する乳牛の排せつ物等を発酵させ生じたメタンガスから発電する「畜ふんバイオマスシステム」(出力37キロワット)は町が事業主体となり2003年から稼働しています。売電はしていませんが、堆肥(たいひ)を農地に還元していることから、循環型酪農経営として注目を集めています。

 吉井、高橋両議員はこのほか、チップ化した間伐材を不完全燃焼させ生じたガスから発電する「木質バイオマスガス化発電」や、製材過程で出る樹皮などを砕いて2〜3センチの円筒状に圧縮した木質ペレットを燃焼させる「ペレットボイラー」を備えた施設などを訪れました。





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