2010年10月22日(金)「しんぶん赤旗」

安心の医療・介護へ

集会に5000人


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(写真)集会後、医療・介護の充実を訴えてパレードをする労働者たち=21日、東京都千代田区

 医師・看護師を増やし、患者負担を減らそう―。社会保障費を大幅に増やし、医療・介護の拡充を求める国民集会が21日おこなわれ、会場の東京・日比谷野外音楽堂は雨が降りしきる中、全国から参加した5千人の熱気であふれました。集会後、「安心・安全の医療・介護へ」などと書かれた横断幕やプラカードを掲げてパレードしました。

 主催者あいさつした日本医労連の田中千恵子委員長は、医療崩壊や医師・看護師不足の深刻な実態にふれながら、「広がる世論と協同を成果に結びつけるのは私たちの運動だ」として、安心できる医療を築くためにがんばろうとよびかけました。

 タレントの山田邦子さんがエールを送りました。日本歯科医師会、日本看護協会、全国自治体病院協議会、タレントのアグネス・チャンさん、稲川淳二さんからの激励のメッセージが紹介されました。

 医療・介護の現場で働く人たちが発言。「増員による夜勤体制を充実させたが、最近、夜勤回数が増えた。医師・看護師の増員を」「介護職場、介護制度の改善は依然すすんでいない」などと訴えました。

 集会では、(1)医療費を先進国(OECD)並みに確保し、社会保障制度の拡充を(2)医師・看護師・介護職員を大幅に増やし、地域医療の確保を(3)患者・利用者負担を軽減し、安全・安心の医療・介護の実現を―の3点を国に求めるアピールを拍手で確認しました。

 日本共産党の高橋ちづ子衆院議員、社民党の国会議員があいさつしました。

 主催は、全国保険医団体連合会、全日本民主医療機関連合会、中央社会保障推進協議会、日本医療労働組合連合会など14団体でつくる実行委員会。

山田邦子さん登壇しエール

 「どうも、こんにちは。吉永小百合です」と、ユーモアたっぷりに登壇した山田邦子さん。2007年に乳がんがみつかり、「みなさんのおかげで、こんなに元気になりました」と報告。入院・手術した経験から、「働いている方に倒れられちゃうと、私たちが困るんでね」と心情を語りました。自ら作詞した「しあわせの青い鳥」を熱唱し、「明日、大笑いできればいいなと思う。がんばってください」と力強いエールを送りました。





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