2010年10月23日(土)「しんぶん赤旗」
「住民主人公」貫いて
山下議員 片山総務相に求める
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日本共産党の山下芳生参院議員は21日の総務委員会で、片山善博総務相が鳥取県知事時代に実行した震災住宅に対する直接支援にふれ、「住民こそ主人公」の地方自治本来のあり方を総務相としても貫いてほしいと求めました。
2000年10月の鳥取県西部地震当時、片山知事は、壊れた個人住宅を再建するために、県独自で全壊世帯に300万円を支給しました。
当時の政府は「個人の財産に対する支援は憲法違反」といって妨害しましたが、片山知事は、政府の主張は憲法上も根拠がないことを明らかにして支給を実行しました。
山下氏は「『住民こそ主人公』という地方自治の本旨、地方自治体の一番の仕事を知事として実践された」と指摘し、考えをたずねました。
片山氏は「国はやってもらっては困るといったが、やらないと住民が困ると考えた」と当時を振り返りました。
山下氏は、鳥取市と合併した鹿野町や国府町の住民の声や「行革」の実態を紹介し、「三位一体改革」による「平成の大合併」について認識をただしました。
片山氏は「一概にいいとか悪いとかはいえない」としながら、「民主主義を実践しようと思えば、あまり大きくない方がいい」と述べました。
山下氏は、民主党政権が狙う「地域主権改革」では「上からの合併にならざるを得なくなる」と指摘し、「もしそういうことになるならからだを張って止めてほしい」と求めました。
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