2010年10月26日(火)「しんぶん赤旗」
脳脊髄液減少症患者の救済を
全国ネットが高橋衆院議員に要請
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「脳脊髄(せきずい)液減少症全国ネットワーク架け橋」の細谷地正樹代表ら6人は25日、国会に日本共産党の高橋ちづ子衆院議員を訪ね、国のとりくみの前進へ向け協力を要請しました。
脳脊髄液減少症は転倒や交通事故、スポーツ外傷などによる衝撃で脳脊髄液が漏れ、激しい頭痛やめまい、しびれなどさまざまな症状に襲われる病気です。有効な治療法(ブラッドパッチ治療)がありますが、医療保険が適用されず、患者は高額な医療費にも苦しんでいます。
現在、厚生労働省の研究班が保険適用の前提となる診断基準の策定へ向け作業中です。
車いすで名古屋市から上京した患者代表の和田留美さんが、停車中に追突されて以来の過酷な闘病生活など、病気をめぐる現状を訴えました。
同会事務局長が、「研究班の進ちょく状況が遅いうえに、厳しい診断基準で多くの患者がはずされることにならないか危ぐしている」と説明。班のメンバーに治療実績を上げている医療機関を追加することや、研究の進ちょく状況を随時患者にも分かるようにしてほしいなどとのべました。
同会相談役の竪山勲氏は「保険適用までの間、高額医療費の制度を適用するなど、患者を救うために政治の場でできることがあるはず。超党派の議連をつくって進めてほしい」と語りました。
訴えに熱心に耳を傾けた高橋議員は、「皆さんの要望実現のために各党にも働きかけてがんばります」と答えました。赤嶺政賢衆院議員の秘書も同席しました。