2010年10月29日(金)「しんぶん赤旗」

B型肝炎救済

国の対応 新たな差別

原告ら切々 共産党と懇談


 全国B型肝炎訴訟原告団・弁護団は28日、東京・永田町の国会内で日本共産党国会議員団と懇談して、年内全面解決にむけて協力を要請しました。

 懇談では佐藤哲之弁護団長が札幌地裁ですすめられている和解協議での国の対応の問題について報告しました。

 佐藤弁護団長は、政府が財源問題を持ち出して、救済範囲や救済水準について切り捨てようとしていることについて「(国が加害責任を断罪した)最高裁判決からしても許しがたい」と批判。「国民と対立させる形で持ち出された財源問題は新たな差別をつくり出している」と指摘しました。

 広島訴訟の女性原告は「署名を訴えていると『おまえらのせいで増税される』と、まるで戦前の国賊扱いされそうです。肝炎というだけで偏見と差別で苦しんでいるのに二重三重に苦しい立場に追いやられています」と報告。和解協議で国が予算がないことを持ち出して救済額を低額に切り捨てようとしていることから「新たな差別が起きかねない」と危ぐしていることを述べました。

 日本共産党からは高橋ちづ子衆院議員と紙智子参院議員が出席。「必ず解決するまでがんばります」と、それぞれ決意をのべました。





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