2010年11月2日(火)「しんぶん赤旗」
生活保護 老齢加算は命
「復活一刻も早く」国会座り込み
「生活保護の老齢加算を元に戻して」と全国でたたかっている生存権裁判の原告や支援者ら約50人は1日、国会前で座り込みました。主催は、生存権裁判を支援する全国連絡会。全労連、自治労連、全教、中央社会保障推進協議会の代表が参加しました。
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生活保護の老齢加算と母子加算は段階的に減額され、それぞれ2006年4月、09年4月から全廃。母子加算は、09年12月に復活していますが、老齢加算は廃止されたままとなっています。
「私たちの命がかかっています。国が定めた憲法25条を守ってください」(79歳女性=足立区=)、「老人いじめの政治をやめて、老人が希望を持てる施策を」(76歳男性=大田区=)など原告らは、思いを訴えました。
全労連の大黒作治議長と伊藤圭一常任幹事が訴え。両氏は世界不況と呼ばれる中で賃金が下がっているのは日本だけだと指摘。「賃金を上げるためにも、労働者もともに声をあげてたたかいを大きくし、老齢加算の復活を勝ち取ろう」と連帯の意を表しました。
保団連の住江憲勇会長は「あらゆる分野の人たちが心の底から共感、連帯していくことが運動の成果に結びつく」と話しました。
最高裁へと舞台が移った東京生存権裁判。弁護団の一人、黒岩哲彦弁護士は、大法廷での口頭弁論を勝ち取り、真正面から生存権を問うていきたいと決意を述べました。
日本共産党の田村智子参院議員が駆けつけ「『政治がやるべきことは貧困をなくすこと』と位置づけて取り組んでいきたい」とあいさつしました。
同会は1、2の両日で全国会議員に対し、来年度予算に老齢加算を盛り込むよう要請。座り込みは2日と4日も行います。5日は、衆院第2議員会館で院内集会を開きます。
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