2010年11月5日(金)「しんぶん赤旗」

日航リストラ 撤回へ協力を

航空連、共産党に要請

穀田議員が応対


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(写真)航空連の人たちの要請を受ける穀田議員(右端)=4日、衆院第2議員会館内

 日本航空のリストラ計画に対し、航空労組連絡会(航空連)は4日、日本共産党国会議員団を訪問し、空の安全と公共性を守るため、解雇計画をやめさせる取り組みへの協力を要請しました。共産党から穀田恵二国対委員長が応対しました。

 会社更生手続き中の日航は、今年度中にグループ全体で1万6000人の人員削減を計画し、対象のパイロットや客室乗務員を仕事から外し、希望退職に応じなければ解雇するといって退職を迫っています。

 近村一也航空連議長は、「現在、日航はパイロット、客室乗務員各140人以上を乗務から排除しています。しかし、日航本体の削減目標1520人をすでに達成し、計画をこえる1000億円以上の営業利益をあげており、これ以上の人員削減は不要です」と強調しました。

 労働組合側が団体交渉などで、解雇を強行すれば安全運航を保てないと指摘するのに対し、日航の公共性を守るために支援するはずの企業再生支援機構が、出資中止を示唆して人員削減を迫っていることも指摘されました。

 組合の出席者からは、「客室乗務員は、660人の削減目標に対し、すでに650人が希望退職に応募しているのに、会社はまだ140人減らすと言っている」「整備では、人員不足でサービス残業が起こっている」「需要のある貨物専用機を切り捨てたため、他社にシェアを奪われ、再建に逆行している」と現場の実態が語られました。

 穀田議員は「国会質問で、解雇で脅しながら退職強要する違法性を追及した。あらゆる手を尽くして、解雇をやめさせたい」と答えました。

 航空連は同日、国交省と厚労省を訪れ、安全運航と公共性を守るため、日航の退職強要を中止し解雇を回避するよう、日航や企業再生支援機構、銀行など関係先への指導強化を要請しました。





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