2010年11月5日(金)「しんぶん赤旗」
全建総連50周年祝賀会での
志位委員長のあいさつ
日本共産党の志位和夫委員長は4日、全建総連50周年祝賀会であいさつしました。大要を紹介します。
結成50周年おめでとうございます。日本共産党を代表して心からのお祝いを申し上げます。
道なき道を切り開いてきた50年
全建総連の50年の歴史と運動は、まさに“道なき道をきりひらいてきた”50年だと思います。
日雇健保の運動から建設国保組合の設立、協定賃金運動、公契約運動、アスベスト規制と被害者救済、地域に根ざした「住宅デー」運動をはじめ、建設労働者・職人のみなさんの切実な要求から出発したどの運動も、これまでなかった新しい道をひらき、政府を動かし、前進をかちとってこられたものです。
私が住む千葉県をはじめ、全建総連の各組合の方々が、地域の運動でも、国会要請行動でも、先頭に立ってがんばる姿を拝見し、いつも励まされてきました。本当に頭の下がる思いです。みなさんの組合が、今日70万人の建設労働者を組織する日本最大規模の労働組合に発展されたことを、心から喜び、敬意を表するものです。
内需おこす経済政策への転換が必要
いま全建総連の仲間のみなさんは、きわめて深刻な状況に見舞われています。
まずなによりも、仕事を増やすことです。勤労者の所得が、1997年をピークに12年間も減り続け、年間で61万円も減っています。この現状を打開して家計をあたため、住宅建設など内需を起こす経済政策への転換が必要です。緊急策として、地域の中小建設業者に仕事が回る生活密着型の公共事業を思い切って前倒し発注させることを、強く政府・自治体に求めます。
全国で広がっている住宅リフォーム助成は、町場の仕事おこしに大きな効果を発揮しています。すでに全国170自治体に広がっていますが、この制度を、国が応援し、全国で拡充・発展させるために力をつくしてまいります。
建設国保を守るために全力
建設国保を守るたたかいが、いよいよ重大になっています。政権交代がされましたが、かえって建設国保への攻撃がきびしくなっています。建設労働者・職人のみなさんは、病気やけがで仕事を休めばとたんに収入がなくなります。「せめて医者だけはお金の心配なくかかりたい」。これは、まったくささやかな要求、当たり前の要求です。
建設国保を守るため、必死で仲間を増やし、健全運営につとめてこられたみなさんの努力にこたえることこそ、国の責任ではありませんか。建設国保を守るために、わが党は全力をつくすことをお約束します。
みなさんの運動と組織が、あらたな50年にむけて、いっそう発展されることを願って、お祝いのあいさつとします。
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