2010年11月11日(木)「しんぶん赤旗」

志位委員長、ベトナム共産党のルア政治局員と会談


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(写真)握手するベトナム共産党のトー・フイ・ルア政治局員(左)と志位和夫委員長=10日、党本部

 日本共産党の志位和夫委員長は10日、党本部でベトナム共産党のトー・フイ・ルア政治局員・中央理論評議会議長と会談しました。

 志位氏は、ルア氏を団長とするベトナム共産党代表団の訪日を歓迎するとともに、両党の理論会談について「大きな成果を上げたことを喜んでいます。今後も息の長い事業として取り組んでいきたい」とのべました。

 ルア氏はこれに同意しつつ、今回の理論会談は「来年1月に第11回党大会を控えているベトナム共産党にとっては直接的で今日的な意義がありました」と強調。志位氏は「二重にうれしいことです」と応じ、党大会の成功への期待を表明しました。

 志位氏はまた、ノン・ドク・マイン書記長との3年前の会談で、「アジアと世界の平和のための協力」で合意したことにも触れながら、今年5月のニューヨークでのNPT再検討会議に参加した際にベトナム政府代表団と会談したこと、原水爆禁止世界大会に毎年ベトナム代表団が参加していることをあげ、「よい協力関係がつくられており、この分野でも両党の協力を今後さらに発展させたい」とのべました。

 ルア氏は「世界平和とりわけ核兵器廃絶は諸国人民の要求であり、長い間国の独立・解放のためにたたかってきたベトナムにとって切実なものです」とのべて、積極的な協力をと握手を交わしました。

 志位氏はさらに、東アジア地域の平和の問題に関連し、菅政権が、米国、中国、ロシアとの関係でいずれも深刻な外交的行き詰まりに直面しており、どの問題でも「日本政府が国際的に通用する道理を持った主張をおこなっていないところに問題があります」とのべました。どのような紛争問題も国際的道理をふまえ、冷静な外交的解決を図ることを大原則にすべきであり、紛争を軍事的衝突に発展させてはならず、政治的立場の違いを理由に経済的措置を取ることにも賛成できないと指摘しました。

 ルア氏は、「東南アジアでも情勢は複雑ですが、問題は国際法に基づいて、平和的交渉を通じて解決できます」とのべました。アジア太平洋経済協力会議(APEC)でベトナムの指導者が相次いで来日することにも触れ、「両国と両党の協力関係がますます発展していることを喜んでいます」と語りました。

 会談には、日本共産党から緒方靖夫副委員長、森原公敏国際委員会事務局長、田川実書記局員が、ベトナム側からは、代表団全員が同席しました。





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