2010年11月12日(金)「しんぶん赤旗」
英学費3倍化反対
学生・教員5万人デモ
【ロンドン=小玉純一】大学の学費を値上げし、高等教育予算を削減するという英政府の計画に反対するデモと集会が10日、ロンドンの国会周辺で行われ、学生と教員約5万人が参加しました。
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保守党主導の連立政権は3日、イングランド地方の大学について、年間学費を現在の最大3290ポンド(約43万9000円)から、2012年度に最大9000ポンド(約120万円)に約3倍化する計画を発表。先月20日には高等教育予算を今後4年間で4割削るとする歳出見直し策を明らかにしています。
デモと集会は全国学生連合(NUS)と大学教員組合(UCU)が主催。保守党本部近くで開いた集会で、UCU組合員が技術開発や森林研究など各地の大学の研究教育の様子を大型電光掲示板に映し、大学の社会的役割の大切さや予算削減の不当性を訴えました。
保守党と連立し政権入りした自由民主党が5月の総選挙で、学費値上げ反対の公約をしていた様子が映されると、参加者からブーイングがわき起こりました。
集会壇上でNUSのアーロンポーター委員長が「公約違反はこりごりだ。今日、抵抗が始まった」と宣言。参加者が歓声で応えました。
集会とそれに先立つデモで参加者は「教育切り捨て阻止!」「われらの未来に資金を」などと書いたプラカードや横断幕を掲げました。英文学を学ぶレベッカさんは「大事な問題で多くの人が集まり励まされた」と話していました。
一部の参加者が扇動して、学生約200人が保守党本部の入居するビルに乱入。アーロンポーター委員長は「平和的デモを傷つける卑劣な行為」と乱入を糾弾しました。