2010年11月13日(土)「しんぶん赤旗」
八ツ場ダム
徹底した再検証必要
穀田議員 建設推進をただす
衆院国土交通委
日本共産党の穀田恵二議員は12日の衆院国土交通委員会で、八ツ場(やんば)ダム建設の中止に向けて建設推進の根拠となっている利根川の基本高水(最大流量)なども含めた徹底的な再検証を行うよう求めました。
穀田氏は、馬淵澄夫国交相が6日に「中止の方向性という言葉に言及しない」と述べたことについて、ダム建設を進めるのかとただしました。
馬淵国交相は「検証が何らかの恣意(しい)的な方向に向いてしまいはしないかと思って申し上げた。いっさいの予断なく再検証を行ってもらいたい」と説明しました。
穀田氏は、日本共産党が中止を求めながらも、生活・地域再建策を示して住民合意をすすめることを求めてきたことを紹介。洪水時に流れる最大流量(基本高水)をめぐり、検討した経緯も分からない状況になっていることなどを指摘し、「建設先にありきが、基本高水の計算をずさんにしたのではないか。基本高水も含めて徹底的に再検証すべきだ」と強調しました。
馬淵国交相は「基本高水は再検証の中には含まれていないが、並行して(検証を)行いたい」と答え、再検証にとりくむ考えを明らかにしました。