2010年11月17日(水)「しんぶん赤旗」
B型肝炎 年内解決を
国会周辺で原告ら行動
全国B型肝炎訴訟原告団・弁護団は16日、東京・永田町の首相官邸前で宣伝し、国会内で「早期全面解決をめざす集い」を開くなど、年内解決を求めて終日行動しました。17日からは霞が関の日比谷公園で座り込みを決行します。
16日午前中、原告らは内閣府を訪れて菅直人首相に面談を求める要請書を提出。官邸前で代わる代わるマイクを握り、発症していない無症候性キャリアーの被害者切り捨てなどを盛り込んだ被告国側の和解案を厳しく批判しました。
大阪訴訟原告の女性(58)は「安心・安全を大切にする食品会社で働いてきましたが大好きな仕事を辞めなければなりませんでした。息子と娘に母子感染させ、涙を流さない日はありませんでした」と訴えました。
また、女性は「歯科技工士だった息子は感染を知って、仕事をやめて家に引きこもりになったこともありました。高額な抗ウイルス剤を飲まなけばなりません。人生を狂わされる被害を受けています。国は加害責任を自覚して年内解決をしてください」と述べました。
北海道訴訟の男性原告は「命のカウントダウンが始まっている。もとの健康な体に戻してほしい」と、早期解決の必要を強調しました。
日本共産党の田村智子参院議員がかけつけてあいさつしました。