2010年11月18日(木)「しんぶん赤旗」
自立支援法「延命」案可決
衆院委で審議抜き 共産党は反対
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「私たち抜きに私たちのことを決めないで」―障害者の叫びをよそに、障害の重い人ほど負担が重くなる障害者自立支援法を「延命」することにつながる法案が17日の衆院厚生労働委員会で審議抜きで採決・可決されました。日本共産党は反対しました。
賛成したのは、民主、自民、公明、みんなの各党。社民党は反対しました。
同法案は新法ができるまでの“つなぎ法案”だとしていますが、難病に対する支援が抜けているなど、自民党政権が出した一部修正案をほぼ丸のみした内容で、時限立法にもなっていません。前回の通常国会で衆院では民主、自民、公明などの賛成多数で可決。参院の委員会でも可決されましたが、障害者らの批判が高まる中、廃案になっていました。
日本共産党の高橋ちづ子議員は、採決に先立つ意見表明を行い、法案改正にあたっては「私たち抜きに私たちのことを決めないで」という障害者の思い、原点に立ち返るべきだと強調。違憲訴訟団との基本合意や障がい者制度改革推進会議の議論を尊重するべきであると述べ、法案提出の断念を求めました。
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