2010年11月29日(月)「しんぶん赤旗」
茨城県議選 4市で志位委員長訴え
日本共産党を伸ばし暮らし守る力大きく
各党が総力をあげる茨城県議選(12月3日告示・12日投票)の告示前最後の日曜日となった28日、日本共産党の志位和夫委員長は、取手、つくば、水戸、筑西の4市を終日駆け巡り、「暮らしを守る議席を大きく伸ばしてほしい」と訴えました。取手市では保守系の市議らが演説を聞きに訪れるなど、各地で多くの聴衆が聞き入りました。
各市では、大内くみ子県議(水戸市・定数7)、山中たい子県議(つくば市・同4)、高木あきら予定候補(取手市・同3)、鈴木さとし予定候補(筑西市・同3)が決意表明。水戸市では小林まみ子予定候補(日立市・同5)が紹介されました。
志位氏はまず、暮らしにかかわる国政の大問題を語りました。若者の就職難など深刻な日本の経済危機を打開する問題では、244兆円もの大企業の内部留保を政治の力で国民の暮らしのために使わせることが重要だと強調しました。
農林漁業に壊滅的打撃を与える環太平洋連携協定(TPP)問題では、もしTPPに加入すれば茨城県の農業産出額が3分の1も減少し、コメの93%が破壊されると指摘。日本共産党が提案した交渉参加反対の意見書に、県議会の自民・民主・公明・みんなの各党が反対したと批判しました。
農家人口全国1位・農業産出額全国2位の茨城県で、国政でも地方政治でもTPP参加反対を貫く日本共産党を伸ばして「食料主権を守れ」の声を発信しようと訴えると、聴衆は拍手で応えました。
続いて志位氏は、他党が知事の「オール与党」となる中、県政の間違いを正して県民の要求実現へ頑張る唯一の野党が日本共産党だと力説。県議選の三つの焦点として(1)県民の暮らしの願いを実現する党はどこか(2)無駄遣いをやめさせる党はどこか(3)県議会でしっかり仕事をする党はどこか―を詳しく解明し、県政の中でなくてはならない日本共産党の役割を鮮明にしました。
志位氏が「日本共産党の2議席を守り、3議席、4議席に増やして暮らしを守る力を大きくしましょう」と力を込めると大きな拍手がわき起こりました。