2010年12月2日(木)「しんぶん赤旗」
ポル・ポト政権犠牲者を追悼
志位委員長 虐殺現場に献花
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【プノンペン=面川誠】アジア政党国際会議(ICAPP)第6回総会出席のためにカンボジアを訪れている日本共産党の志位和夫委員長は1日、ポル・ポト政権(1975〜79年)による大虐殺現場の一つ、プノンペン近郊チュンエクで追悼碑に献花しました。
ポル・ポト政権下では虐殺、強制労働、飢えによって約200万人が犠牲になりました。チュンエクでは、プノンペン市内のトゥール・スレン収容所で尋問を受けた多くの人々が殺害されました。
志位氏は、追悼碑の前に花束をささげて黙とう。遺骨が納められている追悼碑の中と、犠牲者が埋められた虐殺現場跡を訪れました。虐殺現場跡は、大量に犠牲者が埋められたことをしめす穴が広大な規模で点々と広がり、いまでも地上には犠牲者の遺骨や衣服のきれはしが随所にみられます。
この後、トゥール・スレン収容所も訪問し、約2万人の収容者のうちわずか7人の生存者の一人、チュム・メイさん(79)と懇談しました。
チュム・メイさんは、志位委員長の訪問を歓迎するとともに、「最近日本を訪れ広島の原爆資料館で、被害の記録がしっかり保存されており、強い印象を受けた」とのべました。
志位氏は、日本共産党が、1979年のプノンペン解放の最初の時期から、ポル・ポト派による大量虐殺に抗して新しい国づくりをすすめてきたカンボジア国民と連帯してきたと説明。広島訪問への感謝をのべ、「いかなるジェノサイド(大量虐殺)もない世界のために協力したい」と語りました。チュム・メイさんは、日本共産党のとってきた立場に感謝をのべるとともに、「平和のために力をあわせたい」と応じました。
志位氏は同日、連立与党第2党のフンシンペック党のカエウ・プットリャスメイ党首と会談しました。
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