2010年12月4日(土)「しんぶん赤旗」
仙谷氏、6億円支出
官房機密費 塩川議員に答弁書
仙谷由人官房長官が、長官就任(6月)以来毎月1億円ずつの官房機密費(内閣官房報償費)を支出し、11月までの支出総額が6億円に達していることが、日本共産党の塩川鉄也衆院議員の質問主意書に対する菅内閣の答弁書(3日)で明らかになりました。
答弁書によれば、今年4月に1億円を2回支出して以来、民主党政権が今年度すでに計9億円の官房機密費を支出したこともわかりました。
また、鳩山政権当時の平野博文官房長官は4月1日、今年度1年間をかけて同機密費の使途を検証し、「透明性の確保を図る方策について、検討する」との方針を決定。仙谷長官も就任直後の6月17日に同様の方針を決めていました。
しかし仙谷氏は、8月3日の衆院内閣委員会では一転して、検証には自身の官房長官就任(6月)から1年の時間が必要だと答弁。このため塩川氏は質問主意書のなかで、仙谷長官の説明の矛盾を指摘するとともに、検証期間の変更の理由について「国民に説明してきたか」とただしていました。
ところが今回の答弁書は、あらためて今年度の機密費執行のなかで「使途等を検証する」と説明。検証期間が二転三転しているにもかかわらず、「検証の方針やその期間を変更しているわけではない」と強弁しています。